Chapter7 絶賛カレー
こんばんわ~。
だんだん春めいてきた今日この頃、本日は文句ばっかり言いつつも、最近過食傾向にあるハハの食状況をお伝えしたいと思います。
「ご飯が少ない!」
「卵はいらない!」
「うどんが食べたい!」
「やっぱりいらん!」
などなどなどなどいちいち振り回されてたらきりがないので、まぁ適当に流してはおりますし、何よりワタシは料理にあまり興味のない女。
そしておそらく今後もそれは変わらないでしょう。
そんなワタシが作る定番といえば、もちろんアレ。
カレーです。
ルウの箱裏に書かれている手順通り、ごくごく普通の材料で作った正しい日本のカレーなんですが、なぜかこのカレーをあのハハが絶賛しまくるんですよね。
「こんないい香りのカレー、食べたことないわ〜」
「どこのルウ使ってるの?また買ってくるから教えて?」
いやいやいやいや、ハ◯スバーモンドカレーだよ〜♫
お肉も規定量、特にスパイスやら味付けやら足したわけでもない、こんなありきたりのカレーのどこに惹かれたのか本当に謎であります。
しかも毎回作る度に(ルウはその都度いい加減にセレクトしたやつ)。
特徴を挙げるとすれば、じゃがいも抜きってとこでしょうかね。
これも深い意味があるわけじゃなく、単に大量にストックされている玉ねぎ人参を消費するために、じゃがいも分を減らしただけなんですが。
もしかしてこの偏った具が今のハハの好みとマッチングしたのかもしれませんね。
今後どのように変化するかはわかりませんが、今は休みごとにひたすらカレーを煮ているワタシであります。
ともあれ、じゃがいも抜きカレー結構いけますよ。
おためしあれ。
本日の見護りポイント
- 文句にはカレー
- 何はともあれカレー
chapter6 お菓子作り再開!
ども!
ハードなエピソードが続いたので、ここらでちょいと一服。
実はワタシ、先日ついにお菓子作りを再開できちゃったのです!
ひゃっほーーーーーーっ!
何をかくそう、のんきなワンルーム50から実家へ涙の出戻りをするにあたり、唯一楽しみにしていたのがお菓子作りでした。
ちゃんとしたオーブンで材料も機材も型も以前のまま、自由気ままに作り倒せるぞーと勢い込んだのもつかの間、とてもそんなことができるような状態ではないと早々に悟ってしまったワタシ。
そう、お菓子なんて楽しく気分的にゆとりがあるとき時じゃないと作れないもんでした。
休みの日はもちろん、ワタシが在宅している限りずっと絡んで喋り続けているハハですので、落ち着いてレシピチェックしたり計量したりするどころじゃない。
いくらお菓子ロスに陥ったところで、とてもそんな余裕はなかったのです。
そんなある日。
いつものように帰宅後冷蔵庫チェック(毎日冷蔵庫を調べないととんでもない事態になっちゃうので)をしていると、フジッコのお豆さん4パック発見!
全部金時豆!
そしてこれはワタシ以外誰も食わん!
・・・どうすんのこれ?
賞味期限も短い煮豆、毎日お弁当のおかずがコレですか?
無理無理無理。
なんとか早急に大量消費しなくては。
で、思い出したのが蒸しパンです。
あれだったらフィリング及びトッピングに使えるし、何より時短で調理できる。
幸い今は大人しく寝ているし、よっしゃーーーーーーっ‼︎
そんなわけで、約3か月ぶりにお菓子(蒸しパンだけど)を作りました。
ところが生地を仕込み炊飯器くんにセットした途端起き出してきてヤイヤイ喋り出したハハ。
ふふここまでくればこっちのもんさ。
ほ〜らふっくら出来上がりましたよ。
漫画の写真は諸事情によりドライフルーツ蒸しパンです。だけどこんな感じね。
さて、文句言いながら完食したハハ。
「私のお金で買った豆、勝手に使わんといて!」
はいはいなるべくあなたの食費使い込みたくはないけれど、食べ物をみすみす無駄にしたくないんだってば、もう!
本日の見護りポイント
- 過剰食材はお菓子で使える?
- お菓子作りはスキを狙え!
Chapter5 アチラにイッちゃったハハ
こんばんわ〜。
あのですね。
うちのハハは今のところいつも怒っているし、凄まじい妄想を繰り広げるし、通常レベルで物事を継続して覚えることはもはやできませんが、それでも日常生活はなんとかクリアしております。
ところが‼︎
日常生活どころではないアチラの世界にイッちゃうことが、ごくごくたま〜にあるのです。
本日はその恐怖体験をお話ししたいと思います。
覗いてみると、外れかけたふすまにもたれて膝を抱えて座り込んでいるハハ。
「お母さん、何してんの?」
「あ?」
「布団に戻って寝なくちゃ風邪ひくよ」
「・・・うん?・・・」
ぼんやりうす目を開けつつ素直に従うけれど、体はふにゃふにゃです。
ベッドの位置も横になる方法もわからないみたい。
なんとか寝かせて電気を消して・・・。
約30分後。
再びガタガタ。
今度はベッドのすぐ下にうずくまってぼ〜。
同じく寝かせてまたしても30分。
リビングで足音が・・・。
「お母さん、夜なのにどうしたの?」
「歩かなあかんねん」
寝かせても寝かせてもゾンビのごとく起き上がり奇行を繰り返すハハ。
これを真夜中2時すぎくらいまで約30~1時間ごとにやられました。
途中で覚悟を決め、自室のドアを少し開けパジャマの上にジャケットを羽織って構えてたワタシではありますが、トイレの横の廊下で堂々とおしっこまでされちゃうと、さすがにがっくりきましたわ。あはは。
ヘトヘトで迎えた翌朝。
もちろん本人は全く覚えておりません。
ワタシは通常業務だったのですが、この年で徹夜&お守り?明けの立ち仕事は堪えまする。
アチラへイッちゃったハハがとりあえず戻ってきてくれたのはよかったのですが、今後こういう状態にいつなるやら、毎晩ヒヤヒヤしております。
本日の見護りポイント
- ひとりごとには気をつけろ
- ゾンビなら徹夜
Chapter4 ハハは魔法使い
毎日毎日薄氷を踏むような思いでビクビク過ごしておりますが、まだ2月なんですか。そうですか・・・。
さて、ハハとの再生活で気づくことも多々ありますが、日常においてほとんど全てのものが瞬間的にしか認識できないとしたら、認知症のハハにとって日々どんなに驚きかつ恐ろしいものなんでしょう!
・・・わかっています。
・・・わかってるってば!
・・・けれど‼︎
あまりにも認知しなさすぎ(もしくは一瞬で忘れる)モノ、コトが多くなると、ついつい突っ込みたくもなるってもんです。
例えば。
帰宅すると調理台の上に封の開いたインスタント甘酒があったとしますね。
ほう、こんなの飲むんだと思いつつ通りすぎると、
「ねぇ、これどうしたの?」
「え?ワタシ今帰ったばっかりだし、ここにあったけど?」
「そうなの、見たことも聞いたこともないこんなもん、ずっとここにあるのよねぇ」
「は?」
例えば。
冷蔵庫開けて何か食べているハハ。
「この干し柿、あんたが買ってきたん?」
「え?ワタシ知らないけど?」
「あんたやろ?ワタシ今初めて見たんやから」
「へ?」
例えば。
野菜室に丸ごとキャベツが2個。
「知らんうちに野菜がいっぱいすぎてドアしまらんわ。あんたいつの間に買ってきたん?
「・・・・」(行ってません)
もうね、きりがないくらい毎日こんな感じです。
ハハにとって本当に”知らない” ”買ってない” ”見たこともない”モノたちなんでしょう。
ワタシがしたことで丸くおさまるならばそれもよかろうです。
ところが問題は増やすことより減らすこと。
そう、なぜか大事なものに限って、必ずどこぞに消し去ってしまうのですね。
年金や医療関係の証書や通知書、通帳に各種カード類。
自慢じゃないけどこの3年ほどで、ワタシの探索力はすさまじくレベルアップしました。
ほぼ100%、ハハのしまい込み隠し込んだものを見つけ出す自信あり。
そしてお決まり通り、全てワタシのせいになります。
”勝手に通帳を持ち出し” ”カードを使いまくり” ”なけなしの年金を食いものにする”
”泥棒ムスメ”
そして大泥棒なワタシは、今日も罵倒されながらハハのタンスをごそごそ探り、通帳探しに精を出しております。
しくしく・・・
本日の見護りポイント
- ハハの世界は絶対なり(問答無用)
- 探し物はアタリをつけよう
-
Chapter3 肉ラビリンス
キレては負けだと毎日毎日自身を戒めているワタシですが、みなさまお元気ですか?
ワタシ?
やっぱりキレてます(笑)
その日は珍しく朝からご機嫌で、ご飯も「久々に美味しかったワ」とおかゆを完食。
ところがですね、後片付け中にラビリンススイッチがバチッと入っちゃいました。
本日のテーゼは肉。
「まーちゃん(息子)に肉食べさせなきゃ。お金出すから肉買ってきて。」
「肉?何作るの?」
「肉じゃがにしようと思うんだけど」
「それなら冷凍庫にたっぷり1パックあるよ。野菜も揃ってるし、買いに行かなくてもいけるから。」
「あ、そう?」
以上の会話を、5分10分おきに繰り返すパターンの始まりです。
もうすっかり肉、肉、肉。
こういうのはよくある事なので(内容は違いますが)、4度めの会話の後冷凍庫の肉を冷蔵庫のど真ん中へ移動させ、存在を念入りにアピールしたもののやはり空振り。
「どうしても肉買ってこなくっちゃ晩御飯ができない。なんであんた買ってきてくれないの?」
とうとう怒り狂いだしたんです。
ダメだ、ダメだと思いながらもつられてキレちゃったワタシ。
キッチンの調理台の上に肉じゃがの材料を全て並べてしまいましたよ。
案の定、「私は材料並べてもらわなあかんほどボケてないわ‼︎」と大爆発。
時間をかけてぜーーーんぶ元に戻しておられました。
その夜。
ある程度覚悟を決めつつ帰宅してみると・・・
大量の重複した野菜たち!
大量のできあい揚げ物!
しっかり4合分のご飯!
そしてなぜかおでんと肉じゃがが合体したような不思議な煮物!
黙ってそっと鍋の中を覗いているワタシにハハの一言。
「あ、肉買ってきてくれたやろうね?」
まだ作るんか〜い⁈
本日の見護りポイント
- ラビリンスに入っちゃたら脱出不可能
- キレたら負け(難しいけど)
Chapter2 ハハのおやつ
今期最大の寒気とやらに震え上がっている毎日ですが、みなさまお元気ですか?
寒かろうが大雪だろうが、見護りにお休みはありません。
ええ、ハハの”何も食べられない病”は相変わらず継続中です。
最近は普通の食事も多少食べるようになったので、どちらかといえば食べ過ぎ気味では?という不安がムクムク。
だってですよ、お雑煮(もち1個入り)とお茶碗半分のご飯を夕食として7時頃に食べ、残りご飯のおにぎりを9時、夜半にみたらし団子2本完食はちょっと多くないか?
少なくともワタシよりも食っとるし!
なのに翌朝朝ごはんを炊かないと(おかゆにした)、「ご飯一つまともに食べさせてもらえない‼︎」「昨日からなんにも食べてないのに・・・」ですからね。
はぁぁぁぁ〜。
お腹こわされることを考えれば、文句言われるだけマシとしましょう。
そんなハハですので、”なんとか食べておいしさを感じられる食べもの”としてのおやつは必須です。
とにかく文句の多いヒトなので、お気に入りを常備しておくのですが、前回美味しかったものが次回も美味しいとは限らないのが難しいところ。
ここではそのハハがなんとか毎回合格点をつける数少ないおやつを紹介しますね。
漫画で思いっきりアップしましたが、結局行き着く先は西友PBのみたらし団子でした。
あちこち食べ比べをした結果、ここのがベストらしいです。
残念ながら製造者名は明記していないので不明ですが、みたらしあんと団子のもっちり具合が最高だって。値段も確かに安いですしね。
しかしハハよ、3本入り3パックが2日と持たないのはちょっとどうかと思うぞ。
見護りは続きます。
本日の見護りポイント
- おやつはなるべく小袋タイプを
- こまめに買い足し買いすぎない
Chapter1 2017 見護りスタート
遅ればせながら、あけましておめでとうでございます。
タイトルも一新、ってか以前の”ワンルーム50"を知っている方には一新なのですが、めんどーなので新マンガブログということで、どうぞよろしくお願いします。
ここでは認知症の母との日常あれこれをセキララ(?)にお話したいと思います。
幸いなことに今のところ自分の身の周りは自分でできるハハですので、精神面(不安定な感情の鎮め方や、攻撃性をかわす方法など)を同居人として見護るのがほとんど。で、このようなタイトルになりました。
とはいえ日々どんどん変化していくので、いつ”介護日記”になるやらハラハラです。
さて年末ムリヤリ引越しを敢行し、出戻って早二週間。
間にお正月を挟みもしましたが、これがもうお正月らしからぬ事この上なし!
いや別にお正月らしさを特別求めているわけじゃありませんが、今ハハを蝕んでいる”なんにも食べられない病”を立派なおせち料理を前にしてまでかまされると、ホント気分が萎え萎えになっちゃいますね。
思うに”なんにも食べられない病”はよくある認知症症状の”ご飯まだですか病”の別バージョンというか、変形パターンではないかしら。
何を出しても「食べられない」「美味しくない」「欲しくない」「見たくもない」と反応する病だけど、何やかやおやつを時間関係なしに口にして、結果的に自覚せずいつもそこそこお腹いっぱいで、だからまたしても普通の食事は摂れないというダメダメループ。
お正月中これを続けていたハハでしたが、この先どうなることやら。
はい、見護りスタートです。
本日の見護りポイント
- 何が何でも同調する(決して食べている事実を突っ込まない)
- 食べやすいおやつをあちこちに仕掛ける