Chapter 11 グループホームへ
クビ?
入所拒否?
契約不成立?
・・・とにかくここにハハの居場所はないとはっきりした以上、呆然と途方に暮れているヒマはワタシにはありません。
次の施設を探さなければ!
我々(ワタシを筆頭にハハ入居施設プロジェクトにかかわった人たち)が思っていたよりかなり深刻に認知症が進んでいたハハにとって、もはや選択の余地はなし。
グループホーム一択なり。
それならば、実は事前見学に行った所で目星をつけていたグループホームがあったのです。
ホーム全体の雰囲気が明るく、家からも近い、そして何よりもとても頼り甲斐のある施設長さんだったのでした。
だけど1月の時点では、まだグループホームは早いのではと思っていたし、空きがなかったせいもあって、お話を聞いていただくだけで終わってしまったのですが、ハハのクビ決定連絡を受けたとたん脳裏をかすめたのはこのホーム。
そしたら!
何と!
1室空きが出たっていうじゃありませんか‼︎
もうここでお願いします。
おそらくここしかハハは無理です。
わらにもすがる思いで、再び入居手続きをスタートさせたワタシでした。
さて次の施設が決まったものの、それから事態は2転、3転。
施設入居にあたっては事前に色々な段階を踏まなきゃならないのですが、とにかく早く引き取ってくれ〜!と前施設からの強い要望で、ほとんどの手続きをぶっ飛ばして強制移動でのホーム入居。
ほぼ拉致状態で連行されたハハ。
それでなくても暴れ続けているハハが、いくら専門施設だからといってすぐにおとなしく馴染むと思います?
否。
グループホーム入居日その夜から、またしてもハハの乱行が炸裂したのでした。
こわいけど続きます。