Chapter 10 ハハの逆襲 その2
前回から続きます。
さて、事務所に凄まじい勢いで乱入してきたハハの次なる行動は?
ハハ「あんたッ!こんなところで何してんのッ!」
バシバシバシバシ‼︎←ワタシが殴られる音
ハハ「この人には家庭があるやろ!」
バシバシバシバシ‼︎←ひたすら殴られる音
施設長さん「おかーさん、まずは落ち着いて・・・」
ハハ「あなたにおかーさんなんて呼ばれたくないわッ!」
バシバシバシバシ‼︎←ずっと殴られる
・・・・・
この後2時間かけてハハをなだめ、よくよく聞いてみたところ、どうやらワタシが施設長さんに色仕掛けをしていたと思ったそうな。
・・・・・
あのですね、ここまでぶっ飛ばされちゃうともう誤解もへったくれもありませんわ。
話にならん。
この日はもちろん契約は成立せず、ワタシの中でハハの新生活にいや〜な予感がよぎったのでした。
もうお分かりでしょうが、こういう時の予感って大体当たるんですよね。
そうハハの乱行は想定を軽く超えたレベルで続くことになります。
泣く、わめく、食事拒否。
他の入居者さんに暴言。
個人部屋に無断侵入。
施設長さんにまとわりつき、帰る帰ると離れない。
これをずっとやり続けること約1週間。
とうとう施設長さんからSOSが出ました。
ここではハハは無理だと。
このままではハハ自身がもたないと。
そして3か月かけたワタシの大プロジェクトはたったの1週間で崩壊し、振り出しに戻ったのでした。
さぁ、ハハをどうする?